人生リメイク

もうあの頃には戻れないんだね

でも

本当に戻りたいのはあの頃なの

あの頃に戻ったら救われるの

 

今いくら頑張ってもあの頃には戻れないよ

でも

あの頃に戻るために頑張ってるの

これからはもう辛いだけなの

 

あの頃に戻れても

手に入るのは幸せなんかじゃなくて

ただの休養だけなんじゃないの

 

あの頃には本当に幸せだったの

今昔の感に浸ってるだけなんじゃないの

 

いくらそれっぽい綺麗事とか

聞きたくもない正論連ねても

過去に帰れるのならば帰りたい

迴れるのならば迴りたい

 

今は辛いことばかりかもしれない

辛いことばかりを乗り越えても

また辛いことばかりかもしれない

 

でも

ほんとに辛いの

諦めれないほど頑張らなくちゃいけないの

 

あの高いお寿司は美味しい

今度発売するゲームは楽しみ

職場のあの子は可愛い

 

小さな幸せは

今の辛さで掻き消されるの

 

無い物ねだりに明け暮れて

見落としてるのは何なんだろう

 

明日は少しだけ

もうちょっとだけ

前を向いて歩いてみようと思った

眩しいのは嫌いだけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追憶

 

これは人に言っても馬鹿にされてた話です

 

僕は記憶力が乏しいって自分で言って笑ってた

「だから理系に行ったんだ」

って笑ってた誤魔化してた

 

多分ほんとに人よりは記憶出来ないと思う

でも覚えてるはずのことがごちゃ混ぜになって

全然わかんなくなる時がある

 

人間これが当たり前でみんなそうで

僕だけが被害者面して思い込んでるだけかもしれないけど

 

記憶が断片的に飛ぶことがある

春だと思ってたら秋で

昼だと思ってたら深夜で

ちゃんと昨日のことを思い出せばどっちがほんとだったかは分かるけど

ふとした瞬間にちょっと前の記憶が飛ぶことが何度もある

 

1年が物凄いスピードで過ぎてることを感じて

それが怖くて大学も留年しようとした

 

周りだけが成長していくのが怖くて

いくつもの嘘もついた

 

僕だけが1人取り残されてる気がして

追憶に閉じ込められてる感覚で

 

ただ過去の記憶が無いわけじゃない

幼稚園の頃だって覚えてることはある

 

でも分からないことが怖くて

嘘で固めた記憶が

正しいのか正しくないのか分かんなくなって

 

もう何がほんとなのか分かんなくて

 

そのとき考えてたことだけでも

思い出せるようにたくさんブログに書いてきた

 

だけど今日

そのブログが何個もあることを知った

僕がどのブログに何を書いてたか

全部わかんなくなった

 

僕のことを気にかけてくれる人がいる

高校から仲良くしてくれた人が

僕の本当のことを知ってる気がして

その人は記憶力がすごくよくて

僕以上に僕のこと知ってるから

 

僕がどういうに人かよく相談する

その人がほんとのこと言ってるか不安になって

たまに強い言葉を言っちゃうこともある

 

でもほんとに

頼れる人が君しかいなくて

僕の本当が何かがもう分からなくて

無理やりキャラ付けしても

無理やり変な人のフリをしても

無理やり真面目に生きようとしても

無理やり死のうとしても

 

何したら正しくて

何するのがほんとの僕が望んでるのかが

全部わかんない

 

いつからかそんなのもどうでも良くなった

その日暮らし

その日が過ごせればそれでよかった

毎日に幸せを無理にでも感じてた

どんな辛いことも

すぐに忘れられるから

なんでも乗り越えられた

 

いつしかこれが自分の中で

いい事に変わってしまっていた

 

ほんとの僕を知っている君へ

どんな僕なら見捨てないでいてくれますか

 

 

 

 

 

 

 

このとき

 

 

 

狭すぎる部屋は嫌だ

広すぎる空も嫌だ

 

都合の話はしてないし

都会の真ん中でただ

 

どう足掻いても敵わないってさ

取り返したくなる

この真っ黒な空を

 

いつか必ず

空が赤く染るまで

 

 

 

 

 

 

言い訳

 

重い時間

重い話

 

重い言葉が浮かばなくて

選択肢を連ねていく

静かな時間

 

意味も中身もないその場だけの言葉

言わない方がいい本音

言っても仕方ない嘘

奇を衒ったしょうもない冗談

自分をよく見せるための戯言

君を持ち上げるための妄言

 

こんなの選べなかった

身も蓋もないただの虚偽、欺瞞

「変な人」でいる方が楽だった

 

嘘と分かってくれる君を特別と思う

無意味とはまさにこの事だ

 

後悔がしたかったわけじゃない

もしあの時に戻っても

僕は同じ言葉を並べてた

 

認めたくなかった