追悼

 

もうすぐ1年ですね

あなたといた日々は

笑いの絶えない

賑やかでちょっと煩くて

それでも楽しい生活でした

あなたが居なくなった時は

正直驚きのが強かったです

後からちょっとずつ悲しみが追いかけてきて

三日三晩ずっと泣いていました

あれから1年が経ちますが

まだ思い出すと涙が溢れそうになります

綺麗事かもしれませんが

失ってから本当の大切さに気づく

というのはこのことなのですね

あなたの声は残されていますが

もう生の声を聞けることはないのですね

僕はあなたの声が大好きでした

早くあなたに会いたいです

すぐに会えるかは分かりませんが

またあなたに会える日を楽しみにしてます

もう少しだけ待っててくださいね

 

辛いから諦める

辛い思いしてる時って頑張ってる錯覚に囚われるから病みつきになる

本当に辛い思いをしてるんじゃなくて辛い思いをしてる気でいるだけ

 

未来のことなんてどうでもいい

未来のことが辛いって思いたいだけ

1度諦めた未来があるだけほんとはそれでいい

 

ほんとに今、辛いって思ってる?

 

君は

この仕事が納期に間に合わなくたって別になんとも思わない

この会社をクビになったって別になんとも思わない

生活できなくなって苦しくなっても死ねばいいだけとか、諦めがつくから丁度いいとか、

そんなことばかり考えてない?

 

それとも君は

このレポートが終わらなくて出さなくても単位落とすだけだよね

単位が取れなくても卒業できないだけだよね

卒業できなければ大学辞めるだけだよね

大学辞めたらどうするの?働くの?

働けなかったら、また諦めがつくとかいうの?

また同じことして死ぬの?2回目だよ?

 

もういい加減にしなよ

辛さが分からないからって諦めるの?

ほんとうは辛い思いしたくないから

無理やり諦めてるだけなんだよね

本当にそうなら辛くなってよ

もう辛いがなにか分かんないとか言わないでよ

 

諦めることに慣れたこと

自ら命を絶たれた人の共通点

分かっていてもいつか辿り着いちゃうのかな

みんな、待っててね

 

 

 

 

 

 

ちょっと旅に出た

目が覚めると、最寄り駅を1つ過ぎていた

このまま次降りるのも癪だし

どこか遠くに行こう

 

あまり行かない方面の電車は

ちょっと雰囲気が違った

 

赤かった空も黒くなり

車内は静かに揺れている

 

終点なのに降りる人はほとんどいない

冷たい風に身体を震わせ

帰りの電車を悴んだ手で調べる

 

辺りはパチンコ屋ばかりで

パチンコ屋の明かりばかり

 

みんなスーツ着て早歩き

何に急いでるのか

日々に埋もれてる人を眺めて

ちょっと優越感に浸った

 

遅くまでやってるお洒落なカフェに入ってみる

ちょっと奮発して

あまり好きじゃないコーヒーも飲んでみる

 

鞄から冷えきった単語帳を取り出して

明日の英語のテストを思い出す

暖かい部屋で上の空

ちょっと恥ずかしくなった

単語帳をまたしまった

 

意味もなくスマホを見つめる

コーヒーの写真撮っとけばよかった

でも1人の空間っぽくてなんか好き

 

そろそろ帰ろっか

 

さっきより冷え込んでる気がする

ポケットに手を突っ込んで

マフラーに顔を埋める

 

定期を取り出した手はまた悴んでて

ちょっと寂しくなった

 

早く帰りたいな

 

駅のホームは貸切で

電車の光を眺めてる

踏切の音を聞いて

ちょっと懐かしくなった

 

電車の端の椅子に座って

隣に鞄を置く

ちょっと足を伸ばしてみて

足元の暖房を感じる

 

車内は静かに揺れている

真っ黒な空は

真っ暗な外と隣り合わせ

 

そしてまた

ちょっと目を瞑った