追憶
これは人に言っても馬鹿にされてた話です
僕は記憶力が乏しいって自分で言って笑ってた
「だから理系に行ったんだ」
って笑ってた誤魔化してた
多分ほんとに人よりは記憶出来ないと思う
でも覚えてるはずのことがごちゃ混ぜになって
全然わかんなくなる時がある
人間これが当たり前でみんなそうで
僕だけが被害者面して思い込んでるだけかもしれないけど
記憶が断片的に飛ぶことがある
春だと思ってたら秋で
昼だと思ってたら深夜で
ちゃんと昨日のことを思い出せばどっちがほんとだったかは分かるけど
ふとした瞬間にちょっと前の記憶が飛ぶことが何度もある
1年が物凄いスピードで過ぎてることを感じて
それが怖くて大学も留年しようとした
周りだけが成長していくのが怖くて
いくつもの嘘もついた
僕だけが1人取り残されてる気がして
追憶に閉じ込められてる感覚で
ただ過去の記憶が無いわけじゃない
幼稚園の頃だって覚えてることはある
でも分からないことが怖くて
嘘で固めた記憶が
正しいのか正しくないのか分かんなくなって
もう何がほんとなのか分かんなくて
そのとき考えてたことだけでも
思い出せるようにたくさんブログに書いてきた
だけど今日
そのブログが何個もあることを知った
僕がどのブログに何を書いてたか
全部わかんなくなった
僕のことを気にかけてくれる人がいる
高校から仲良くしてくれた人が
僕の本当のことを知ってる気がして
その人は記憶力がすごくよくて
僕以上に僕のこと知ってるから
僕がどういうに人かよく相談する
その人がほんとのこと言ってるか不安になって
たまに強い言葉を言っちゃうこともある
でもほんとに
頼れる人が君しかいなくて
僕の本当が何かがもう分からなくて
無理やりキャラ付けしても
無理やり変な人のフリをしても
無理やり真面目に生きようとしても
無理やり死のうとしても
何したら正しくて
何するのがほんとの僕が望んでるのかが
全部わかんない
いつからかそんなのもどうでも良くなった
その日暮らし
その日が過ごせればそれでよかった
毎日に幸せを無理にでも感じてた
どんな辛いことも
すぐに忘れられるから
なんでも乗り越えられた
いつしかこれが自分の中で
いい事に変わってしまっていた
ほんとの僕を知っている君へ
どんな僕なら見捨てないでいてくれますか